第75章

ほどなくして、少女の素顔がゆっくりと画面に映し出された。

視聴者たちは、自分たちが息を呑む音まで聞こえた気がした。

――そこにいたのは。

CVお酒は、ひんやりと澄んだ顔立ちをしていた。雑味がなく、まるで俗世の煙を知らないみたいに清潔で、それなのに瞳の奥だけが、かすかな光をたゆたわせている。言葉にしがたいほど人を惑わせる、甘い誘い。

左の下まぶたにある小さな赤いほくろが、さらに艶を足していた。真っ白な清純さの中に、今にも滴りそうな媚びと欲が透ける。

口紅なんて要らない。唇はもともと赤い。黒く巻いた髪を無造作にひとつに結び、くるりと癖のついた後れ毛が頬に落ちる。無害そうな顔をしているの...

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